2007年10月16日

この個展が始まるまで、ひとりでいる時間が長かったから、人と話すのが楽しい。こんなことを思ったのは初めてかも知れない。とはいえ、人と話すのが苦手なのは相変わらずだけれど。



最近見た映画「9ソウルズ」「息子のまなざし」。
豊田利晃監督の「9ソウルズ」は、絶望に満ちたような世界。幸福の時間は短い。それは往々にしてそういうもの。豊田監督の「青い春」は結構好きな映画で、それに通じる部分も多いかも知れない。「青い春」の方が高校生という面で希望の匂いが強い気がする。
ジャン・ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の「息子のまなざし」は、久しぶりに見た、こんないい映画。見ている方の気持ちを高ぶらせるような音楽をまったく使っていないし、言葉も少ない。だからちゃんと映像で見せている。体に染みてくるような映画だった。絶望と希望は隣り合わせだ。と改めて思った。ああ、なんと素晴らしい映画なのだろう。