2007年11月18日

雪が谷大塚、小島びじゅつ室「山本まり子 むきあうこと」展。
東急池上線には初めて乗ったのではなかろうか。電車の座席が、3人あるいは4人掛けに区切られていた。初めての土地はいつも少し戸惑う。いや、何回行っても慣れない土地も多いのだけれど。そして会場に行くまでに少し迷った。同じ通りを行ったり来たり。地図を見るのは得意なのに。山本さんの作品は、それに向かう山本さんの姿勢が見て取れるようなものだった。つまり、真摯に向き合っているというか。それ故タイトルにもなんとなく納得する。会場には自分しか居なくて、小さな1人掛けのソファーがあったので、そこに座ってしばらく居た。作品を眺めたり、全然関係のない個人的なことを考えたりもした。作品の中で印象的だったのは、缶詰の中に入っている石けんくらいの大きさの小さな作品(文字では説明しづらいのだけれど)。ひっそりと、けれども存在感があった。


帰り道。いろいろと今よりもよくなればいいなあと考えながら歩いた。しかし、それは自然とどうにかなるものではなく、自分の腕次第というか。自分が楽しむ、また納得するという事柄を増やすこと。他のことは当分、どこか遠くにやってしまうだろう。でも、そのまま、になるのは本当は怖い。