2008年2月5日

アトリエ日曜日(自分のアトリエの名前。自分しかその存在を知らない!)の大掃除に着手した。これが大変。壁の半分くらいの大きさの絵が何枚かあって、気分が落ち込む。落ち込むのはきっと、大きさもそうだけれど、あまり気に入っていないから。生活と制作の場所がひとつ屋根の下だと、いいこともあれば悪いこともある。いいことは、描きたいと思ったときにすぐ移動できる、家賃が一緒、など。悪いところは、怠けることが簡単、怠けることが簡単、怠けることが簡単、など。


「萌の朱雀」について、つけたし。
この映画は高校生のころ、偶然つけたテレビで見ました。それ以来忘れられない映画です。監督がどういう人か知りませんが、稀に見る美しい映画です。自然の美しさも、人間(日本人)の美しさも、家族の儚さも見事に捉えていると思うのです。おとといの日記で書いた「生を感じる」というのはそういうことです。台詞が聞き取りづらいとか、物語の把握が一見難しいとか、そんなものは、この映画の前ではどうでもいいことと同じです。ただひとつの家族の中で起こっていることが、淡々と描かれているだけです。だからこんなにも強いのだと思います。