2015年3月28日

昔は未来ある光に見えた。
でも今は、そんな単純なものじゃないんだと思える。
不安定な中の光は強く美しいけれど、
闇が光を吸収してしまうことは往々にしてあること。
空は、星と闇との力のぶつかり合いだもの。
あの絵の光も、そんな単純なものじゃないんだと思った。
不安定と無限を織り交ぜたような、あなたの絵が好きだ。






自分の絵を見た、彼女の言葉。
闇が光を吸収する。

子供の頃から、自分と違う考えややり方と出会ったとき、苦手ではあってもその存在を否定することはしなかった。
その存在を否定すれば、 自分を否定することになる。
拒絶されることの怖さは、物心ついたときから身体の奥深くに染み付いていて、いくら年齢を重ねてもその恐怖は追いかけてくる。

誰のことも否定しない。
子供の頃からそういうやり方で生きてきた。
いつからか、憎しみも哀しみもすべて受け入れてしまう、こんな身体と心になってしまった。
まるで闇のように、何でも許し、吸収してしまう。



光が闇から逃れて、自分のもとへ届けば、きっといろいろなことが変わる。




2015年3月26日

腹痛や、体が切れたときの傷の痛みは、気を紛らわすのではなく「いま自分は痛みを感じている。」と、その「痛み」に意識を集中させる方が、和らぐ。
いつからか、自分はそういうやり方を使っている。

痛みより、痒みの方がよっぽど辛い。
上に書いたやり方が通用しない。
何年か前、身体がおかしくなって、自分はこんな顔じゃないという顔になったとき、痒みで眠れないし、眠らないから治らないしでしんどかった。
すこし症状がよくなって寝付けるようになったとき、眠れることがこんなに幸せなことなのかと、思い知った。

そのころ、数年ぶりに連絡をとるようになった人と親しくなり、「あなたが知っているころの顔ではなくなってしまった。」と言うと、「自分は気にしないし、ちゃんと昔の顔も憶えているよ。」と声を掛けてくれて、とても嬉しかった。



2015年3月13日

日記1)
「わたしはあなたの母親でもないし、恋人でもないのよ。」
「これからのわたしの人生に、あなたはいません。」
「わたしの愛は、あなたにはあげられない。」

海に言われたとき、辰也はどんな気持ちだったのだろう。




日記2) 映画
「ブロークバックマウンテン」をやっと観た。大自然の中で芽生えて、二人だけの秘密にした愛情。二人でいた最後の日、「いっそ嫌いになれたら。楽にしてくれよ!お前のせいで俺はこうなったんだ!」と、ジャックに向かって訴えるイニスを見て、なぜだか泣けてきた。

最後のクローゼットの場面は、確かに映画史に残る名シーンかもしれない。
でも、やっとジャックのことだけを想うことができるようになったイニスが言う「永遠に一緒だ。」という言葉を、ジャックは生きている間に、すぐそばで、聞きたかっただろうと思う。
冷たいコンクリートの上で死んでいくなかジャックが想っていたのは、現在のイニスのことだったか、山で過ごした記憶の中のイニスのことだったか、どちらだろうか。




日記3) ホームページ
ホームページを移動しました。
デザインはほとんど変わっていませんが。
お知らせのページとか、過去の展示のページとか、終わっているものもいろいろ追加しました。
作品のページも。
あと、すこし前に写真を載せるページも更新しました。
今までは「はてな」を使っていたけれど、もう長いことほっぽらかしだったので、いっそのこと新しくしようと思い、flickrを使うことにしました。
写真を載せるサイトをいろいろ調べてみて、なんかどれもいまいち違う、この部分はいいけどここがなーとか。
facebookは使えそうだったけど自分は苦手なので、何かいいところないかな、と。
それでたどり着いたのがflickrでした。
日本語版がないのですが、画像を見る分にはシンプルでわかりやすいし、ファイルの追加とか整理もしやすいので、調べた中では一番よかったです。

アルバムごとに分かれていて、とりあえずいま手近にある写真だけ載せてます。
1,400枚くらい。
昔のカメラのデータとかは追々載せていきます。






2015年3月10日

疲れているのに、眠れない。
眠い、のに、眠れない。

帰り道、自分の部屋の方向に恐ろしいくらい大きな月が出ていた。
下弦の月。
あんなところに山、あったっけ。と思ったら、雲だった。

最近、言葉にする元気がなくて、何も書かなかった。
今も何を書いていいのか、よく分からない。
毎日、何かしら思うことはあって、書きたいこともあって、書いては消したりした。



この日記を続けているのは、本当は兄だった人。たぶん、ときどき、何年かに一度かもしれないけれど、見てくれているから。
だから続けている。

ほかのことはよく忘れるけど、一日も忘れたことない。
時間は過ぎて、自分は最後に会ったときの年齢になって、今ならどんな話ができただろうと、いつも想ってる。

細い、空しくなるほど細いつながりでも、
その糸がつながる先が自分からは見えなくても、失くしたくない。