2016年4月23日

先輩Tさんとおでんを食べにいきました。
今年のあたまぐらいから「屋台のおでんが食いたい。」という話をしていたのですが、季節は巡り春に両足突っ込んで、歩けば汗ばむくらいの陽気でしたが食べに行きました。
とても美味しかったです。
コンビニ以外のおでんを食べたのは、もう何年ぶり、記憶にないくらいでした。
美味しかった。
そこのおでん屋には、日本酒をおでんの出汁で割った「出汁割り」というお酒があり、Tさんが吞んでいました。
一口もらって「大人の味だなあ。」と言うと、
「大人というより、おっさんの味だ。」と言っていました。

Tさんはクリムトが好きなので(クリムトのことをエロおやじと言っていますが、好きの裏返しのようです)、ウィーンで買ったクリムトのお土産を渡しました。
日本で見たことがなかった、ワイングラスにセットするキャンドルシェード(?)です。
クリムトの「接吻」と「ひまわりの咲く農家の庭」をモチーフにしたやつ二種類用意して、選んでもらいました。
たぶんTさんは「接吻」は選ばないだろうと思っていたら、やはり選びませんでした(「ひまわりの咲く〜」の方を選んだ)。
それでいま自分の部屋に「接吻」の方があります、どうしよう。
自分の分も植物の方にしておけばよかった!


 「接吻」バージョンの方


大学のとき映画サークルに入っていました。
もともと変な大学で、かなり個性的な(変な)先輩がたくさん居ました。
でも自分は、その人たちと過ごすのが楽しかった。
ほぼ毎日部室に入り浸っていました。
高校の時の保健室みたいな場所でした。
精神的な拠り所というか。

大学一年、サークルに入部して一番最初に撮影をお手伝いしたのがTさんの映画でした。
Tさんが脚本と絵コンテを書いて、部員それぞれに役者や撮影担当など役割をあてられて、少しずつ撮影を進めて素材を集めていく。
その素材を編集して、音楽をあてて、エンドロールをつけてだんだんと形になっていく。
映画が作られていくのが面白かったです。
Tさんは機材やパソコンにも詳しくて、自宅で編集作業を見させてもらったり。
学校の授業よりそちらにエネルギーを注いでいました。
サークルでは季節ごとに上映会を開催していて、いつもたいていTさんの映画がトリでした。
完成度が高く、普通に映画館で見られるような作品でした。
でもどこか甘酸っぱさがある。

ある日、別の先輩が「T君の映画は、なんかCMっぽいんだよね。」と言ったことがありましたが、自分はTさんの映画がすきでした。